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ルドジュがひたすらもやもやしている話①R-18
少しパラレルです。
世界観はそのままで、ルドガーは普通にコックやってて、ジュードくんは何かの研究員してる感じです。エレンピオスとリーゼ・マクシアは普通に一つの町として存在しています。
内容は、言ってしまえばセフレな二人がもやもやしてる話になってます。
馴れ初めからの初体験話とかも妄想しているのですが、あまりにルドガーが情けなさ過ぎて書こうかどうか迷ってる次第です・・・が、その内書くと思います^^;

話を書き出すと無駄にだらだらと長くなってしまう傾向があるので、ちょっと続きます。
温いですがいたしてるので、18才未満はご遠慮ください。

拍手[3回]


自分で望んだ事だと、分かっていても心が痛いって泣いているのが分かる。
だけど、今更。
もう戻れないのも分かってる。

抱かれながら、これで何度肌を合わせただろうかと考える。もう数え切れないくらい身体を繋げているけれど、ルドガーがまだ求めてくれるのが嬉しくて。
こんな考えあまりに自虐的過ぎて、でも自分ではどうしようもなくて揺すぶられるまま声を上げる。
「・・・んっ、あ・・・やぁ・・・」
ルドガーが腰を打ち付けてくる度に肌と肌のぶつかる音と、卑猥な水音が部屋に響く。
「あ、あ・・・、も、だめ・・・っ!いっちゃう・・・っ」
もう何度も身体を合わせているから、どこをどうすれば僕が喜ぶのか全て知っていて。
限界を訴えると、肩に抱えていた僕の両足を、胸につくぐらい深く折り曲げた。更にぐいっとお尻が浮くぐらい膝を深く折られると、ルドガーの性器が僕の中に入っているところが良く見える。
恥ずかしい、と思う。でも、
「・・・ジュードは、見るのが好きだもんな・・・」
そう少し意地悪な顔で言われて、僕は夢中で首を縦に振った。
確かに恥ずかしいけど、こうやってルドガーと抱き合っている事を実感できて嬉しくて。
「う、ん・・・っすき・・・ぃ」
言いながら繋がっている場所に手を伸ばして彼の性器に触れると、ルドガーはびくりと身体を震わせる。
そして、次には激しく揺すぶられて、僕は全身を巡ってくる快楽に逆らわずに声を上げた。
「・・・っは、ジュード・・・」
「あ、あぁっ!ん、そんな、したら・・・あ、でちゃ、うからぁ・・・っ」
「お、れも出る・・・っ」
二、三度、一際強く打ち付けられ、我慢できずに達してしまう。同時に中に熱いものが広がっていくのを感じ、すぐにそれがルドガーの精液だと分かる。
(・・・ああ、今日も、僕でいってくれたんだ・・・)
倒れこんできたルドガーが耳元で荒い息を吐くのが嬉しくて、未だに入ったままの性器を締め付けるように後ろに少し力を入れた。
するとまたびくりと肩を跳ねさせたルドガーの性器が硬さを取り戻していく。
「・・・ジュードー・・・っ」
赤い顔で睨み付けられるのに、僕は薄っすら笑って答える。
「ね・・・もう一回、しよ・・・?」
「・・・っ、あぁもう・・・!知らないからな・・・っ!」
ぎゅうっと抱き締められ、再びルドガーが動き出す。全身を巡る甘い快楽に身体を委ねるように、僕は目を閉じながら口を開いた。


「ジュード、時間大丈夫か?」
「・・・なんじ・・・?」
「7時ちょっと前。」
「ん、だいじょうぶ・・・・・・って、ルドガーの方が大丈夫じゃないじゃないっ!」
「俺は大丈夫だよ。今日休みだし。」
慌てて飛び起きると、既に服を身に付けたルドガーが笑って立っていた。
「あ・・・そう、だったっけ・・・」
「そうだよ。あ、キッチン勝手に借りた。ごめん。」
「そんなの全然。いくらでも使ってくれていいのに。」
ふわりとキッチンからいい匂いがしてきて、僕の為に朝食を作ってくれたのだと分かる。それなのに申し訳無さそうにするルドガーに寂しさを覚えた。
「起こしてごめんな。まだ時間大丈夫ならもう少し寝てろよ。」
「ううん・・・起きるよ」
せっかくルドガーがいるのに二度寝なんてもったいない事出来ない。
ベッドから出て床に素足を付けると、ルドガーが慌ててシーツを僕の身体に巻き付けてくる。
「ジュ、ジュード・・・っ!先に服着ろよ・・・っ!!風邪引くだろっ!!」
真っ赤な顔で慌てふためくルドガーに思わず笑ってしまう。
昨日はセックスの後、ルドガーとそのまま落ちるように寝てしまったから、僕は当然裸のままで。だけど、もう見慣れているはずの僕の裸にルドガーは未だに慣れないらしく、真っ赤な顔でうろたえている。
その様子にまだ飽きられていない事を知り、僕は胸の内で安堵の溜息を吐いた。

ルドガーとは友達のアルヴィンからの紹介で知り合った。
僕があまりに研究に打ち込み過ぎて、碌に食事を取らないのを見かねたアルヴィンが急に、
『うまいもん食わせてやるから来い』
と、ルドガーの家に僕を連行したのが始まりだった。
その時の僕は、余程ひどい顔をしていたのだろう。ルドガーは初対面の僕にとても親切にしてくれた上に、本当に美味しい料理まで作って僕をもてなしてくれた。その時の料理の味は一生忘れられないと思う。とても、とても優しい味がしたから。
トリグラフ駅の食堂で働いているといったルドガーは、お人好しの僕に負けず劣らずのお人好しだった。
僕の生活態度が余程気になったのか、これからも食べにこいと言って譲らなかった。
悪いから、と恐縮してしまう僕にルドガーのお兄さんであるユリウスさんまでもルドガーに乗っかるから、僕はそれ以上何も言えなくなってしまって。
正直、僕もまたルドガーのご飯を食べたいと思っていたから、それ以上強く出れなくて。
おまけに、ユリウスさんとルドガーの住むマンションと、僕が借りているマンションが隣同士ということもあって、とんとん拍子に話しが進んでしまって。
ずっと様子を眺めていたアルヴィンが、『いやー、良かったなあ、ジュード君』なんてわざとらしく言うから、最初からこうなると見越していた事がありありと分かった。
アルヴィンはユリウスさんとルドガーとは幼馴染らしく、この兄弟の性格上、僕を放っておかないだろうと最初から分かっていたのだ。
けれど、遠慮するなよ?と優しくルドガーに微笑まれて、この時既に僕自身が、この人ともっと仲良くなりたいと思い始めていた。

その僕が、彼と、ルドガーと、身体を重ねるようになってしまってからもうすぐ半年が経とうとしている。
始まりは言ってしまえば酔った勢い、だった。僕は未成年なので飲んでいなかったから、ルドガーにとっては、だけれど。
多い時は一旬に二、三度、少なくても一度は食事をご馳走になるようになって、大分ルドガーとユリウスさんの兄弟と打ち解けてきた頃だった。
二人が大の猫好きなところとか、エルという親戚の女の子をすごい可愛がってる事とか、トマトに目がないユリウスさんに感化されてルドガーも大のトマト好きになったことだとか・・・こんなに仲のいい二人だけど、ルドガーの就職の件で大喧嘩したことがある事とか。
本当に色々な話を聞いて、最初の頃よりも、もっともっとこの兄弟が好きになって。
特にルドガーは僕が年下な事もあってか、まるで弟が出来たかのように僕を可愛がってくれた。
『ルドガーはずっと弟を欲しがってたからな』
そう言って微笑ましくユリウスさんは笑っていたけれど、僕は内心どきどきして今にも心臓が飛び出しそうな毎日だった。
まず、ルドガーとユリウスさんはスキンシップが多いと思う。
僕が家族間の間のそういう事に慣れていないだけなのか、そうではないのか、どちらともなのかは分からない。でも、ふとした時に頭を撫でられたり、具合が悪そうだと額を合わせて熱を測ったり。それに、ふとした時に見せる本当に慈しむような、大事で堪らないといったような視線だとか。
アルヴィンに言わせれば『昔のルドガーに対してのユリウスそっくりだな』で終わりでも、僕にとっては一大事で。
思えば初対面の頃からルドガーに対して淡い恋心のようなものを抱いていた僕にとって、ルドガーのこの態度はあまりにも酷だった。
ルドガーが本当に僕の事を大事に思ってくれてるのは、充分過ぎるくらい分かる。
でも、それが家族として、友人としてだという事も、同じくらいに分かってしまう。
それでも離れる事も出来ず、僕自身、報われる事のない恋心に辛いと思う事もあるけど、それ以上に家族のような友人のような暖かい関係に癒されていたのは確かだから。
何も変わらず、このままでいたいと思った事だってあったから。

だから、それを変えてしまった僕自身の選択をしたあの日の事を思いだすと、僕は今でも悔やんでしまう。
他に、何か選択があったのではないか。
あのまま、暖かい陽だまりに包まれていたようなあの関係のまま、ずっといられたんじゃないかって。




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ルドジュ可愛すぎて、ルドジュにはまって、ルドジュのことしか考えられなくなりました。
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